ちいさな心とおおきな世界

悩める若者の雑記と旅行記。チェコ共和国プラハに留学中。

大自然に囲まれた華やかで美しい町コシツェ

 
 
 

コシツェへ移動

ポプラドか電車に乗って移動して来た。5.3ユーロで約1時間ほどで到着する。ボックス席だが電車の中はかなり空いていて、快適だった。
初夏のスロヴァキア、一番楽しいのは移動かもしれない。見渡す限りの緑と奥に見える山々。なんとも気分が良い。途中で小さな町、廃墟だらけの町、崩れかけた城壁が大きく残っている町と様々な町を見れて飽きることもない。あっという間に到着してしまった。春から夏にかけてスロヴァキアに行く人は是非のんびりと多めに時間をとって、明るいうちに電車で移動することをおすすめしたい。一番良いスロヴァキアの楽しみ方だ。
 

コシツェの町並み

f:id:mockenbird1010:20180515021647j:plain

駅から歩いていくとすぐに植林された美しい通路を通り、その横の大きな緑地公園が目につく。けっこう規模もあるようだし、晴天のおかげもあってかめちゃくちゃきれいにみえる。ここでのんびりしていこうかと誘惑されたが、振り切って教会や建物が閉まる前に中心の方へ行くことにした。その通りに何か打楽器を弾いているバスカーのお兄ちゃんがいた。こんな地方でもバスカーっているんだなぁ、とちょっぴり感動。BGMを加えることで更に気分を良くしてれていたが、誰もお金を入れてはいなかった。
 

f:id:mockenbird1010:20180515021707j:plain

夢の国への入り口みたい

 

そのまま真っ直ぐ進んでいくと、聖エリザベス大聖堂が見えてきて市内の中心へと辿り着く。中央駅から徒歩5分強くらいでかなり適度な距離。でもその雰囲気は一変する。まず、何よりも人が多い。活気がある。中心に緑地と噴水が配置され、両サイドにパブやレストランの店外テーブルが並ぶ。噴水周りで遊ぶ子どもたち、バーでビールを飲んでワイワイしている大人たち。うるさすぎず、絶妙に活気のあるいい雰囲気だ。
 

f:id:mockenbird1010:20180515021716j:plain

中心広場への道
 

聖エリザベス大聖堂

f:id:mockenbird1010:20180515021746j:plain

まずはとりあえず目の前にある立派な大聖堂に入ることにする。外観はゴシックでかなりトゲトゲゴツゴツしている。屋根には独特な色でデザインされていて、おそらく、ブダペストやウィーンの教会の屋根と同じ様式だろう。
 

f:id:mockenbird1010:20180515021733j:plain

隣にあるかなり古そうな礼拝堂
 
教会入り口前でベビーカーを持った痩せ細ったおばさんが物乞いをしている。赤子はおばさんに似ていなかったし、彼女よりも血色が良かったので、物乞いの為に借りてきたのかな、と思った。何故か物乞いの為に赤子を借りたり、自分の身体を怪我させたりしている人にお金を上げたいと思わなくなる。それは彼女たちがお金を得るための知恵であり努力であるので、そういう行為は間違ってないと頭では考えるのに、いざ目の当たりにするとあげたいと感じたことがない。たぶん根っから打算的なのが嫌いなのだろう、僕は。これはある種の同族嫌悪でもある。でもまぁ、基本的には物乞いにお金をあげないスタンスでいる。インドに初めて行ったときから、ずっとこの問題と対峙していたが、未だに納得いく答えは出せない。一応今のところはあげないようにしている、って感じだ。
 
閑話休題。(使ってみたかった)

f:id:mockenbird1010:20180515021811j:plain

教会の中に入ると驚いた。その豪華な内装に、ではない。その大きな空間にびっしりと人が入っていたからだ。みんな前を向いて、流れてくる誰かの声を聞いている。そこでようやく気が付いたが、今日は日曜日だった。ミサか。日曜日なら外の賑わいも納得だ。しばらく教会の中で説教を聞いている人たちを眺めていたが、意外と居心地は悪くなかった。

f:id:mockenbird1010:20180515021818j:plain

 
 

旧市街広場を散策

f:id:mockenbird1010:20180515021826j:plain

そのままブラブラと日曜日の中心広場を歩き回ってみた。南端の方ではステージがあり、常設らしき屋台がたくさん出ていた。布屋さんのトートバッグが可愛かった。
 
噴水のある中心の緑地広場で人があまりにも多かったのだが、車関係のイベントをやっているらしかった。古い高そうな車や、バスがたくさん並べてあって、人が押し寄せて写真を撮ったりしていたので、たぶんけっこうすごいイベントだったのだろう。車に対してこだわりも知識もない僕は群がる人を見ているしかなかった。でも車のイベントでこれだけ盛り上がれるっていうのはこの街の活気がある証拠でもあるんじゃないかな。素直にいい街だなと思った。

f:id:mockenbird1010:20180515021754j:plain

一番中心にある噴水と劇場

f:id:mockenbird1010:20180515021927j:plain

f:id:mockenbird1010:20180515021939j:plain

f:id:mockenbird1010:20180515021946j:plain

f:id:mockenbird1010:20180515021907j:plain

公園周りには多種多様な花も植えてあった

f:id:mockenbird1010:20180515022151j:plain

噴水前にある劇場の2階から手を振ってくれた

f:id:mockenbird1010:20180515022035j:plain

中心広場をずっと旗が並んでいた。なんの旗だろうな

f:id:mockenbird1010:20180515022045j:plain

広場の中心には小さな水路があった。なんか独特なつくりだな

f:id:mockenbird1010:20180515021837j:plain

世界中で同じ遊びがあるって思うとちょっとホッとする


 

職人通りHrnčiarska

f:id:mockenbird1010:20180515021952j:plain

さっきの大通りと、もう1つ訪れてみたかった場所がある。なんでも実際に使われていた刑務所が博物館として展示されている場所があるらしい。刑務所の中なんてだいぶ気になるところ。中心から脇道に入っていくとすぐ教会のような建物が見えた。脇道に入ると一気に人気が減る。そしてブラチスラヴァと同様なのだが、壁の落書きがすごい、めちゃくちゃ多い。若者のエネルギーありあまり過ぎだろう。
 
刑務所の場所は特定したのだが、なんか入り方がわからず、日曜日だから閉まってるのかな?とウロウロしていたところ、隣に素敵な通りを発見。

f:id:mockenbird1010:20180515022000j:plain

 
様々な職人が住んでいて、現在ではハンドメイド製品がいろいろ手に入る職人人通りらしい。日曜だから全部しまってたけど。

f:id:mockenbird1010:20180515022017j:plain

お休みの職人通り

f:id:mockenbird1010:20180515022024j:plain

家の窓の前にはだいたいそれぞれお花がある
でも充分だ。細いがかなり見た目が素敵な通りで、オープンしてたら楽しいだろうけど、人気がないのもそれはそれで良い。
 
 

コシツェの物乞い

 
職人通りに満足して刑務所は諦めていったん広場へ戻る。次は何しようかなあ、とベンチで休みながら地図を眺めていると、なんか誰か近寄ってきた。面倒だったのでシカトすると足先を踏まれた。流石にちょっとそれはどうかと思う。物乞いの女性だった。指でお金を示すサインをされたので、首を振って断るとすこし悔しそうにしながら去っていく。(気付かせるためとはいえ)人の足を踏んでおいてお金貰えると思っているのか?
 
そういえばさっきの大聖堂前の女性といい、この町、人々の活気と明るさに反して、かなり浮浪者や物乞いが多い気がする。中心広場にも普通にたくさんいる。ベンチに座ってたりね。あとはゴミ箱に使えるものがないのか漁っていたり。プラハの物乞いとは違って、あまり一所に座って手を差し出している人ばかりではない。色んなタイプがいた。
 
ベンチで座っている二人組の子供が通り過ぎる僕に向かってハロー、と手のひらを出してきた時に突然頭に浮かんできた。彼女は肌の色や顔つきが明らかに他のスロヴァキアの人たちとは違ったのだ。彼らの一部はいわゆるジプシーやシンディーと呼ばれる人々ではないのだろうか。特定の住む国を持たず移動しながら生きてきて、近代以降迫害の対象となってきた民族。スロヴァキアには多いのではなかったか?曖昧な記憶だった。けれど、自分の中ではどこかそれに納得した。
 
改めて意識すると至るところに、物乞いや、浮浪者がいる。この明るくて美しい町の、暗い影の部分を見た気がした。
 
 

教会巡り

中心から西側にすこし行くとギリシア様式の教会があるようで、そこを覗きに行くことにした。

f:id:mockenbird1010:20180515022109j:plain

聖マリア教会。だいぶ形がちがう。同じ教会、同じキリスト教の建物でも、宗派や時代が違うとこうも外観が変わるのかと驚かざるを得ない。そういうのが複数種類同じ小さな町中にあるのだから余計驚きだ。残念ながら中は入れなかった

f:id:mockenbird1010:20180515022118j:plain

聖マリア教会の内部

人がいない。教会によってはミサとかやらないんだね。というか閉めることなんてあるんだ。教会って常に空いているイメージがった。

 

 

f:id:mockenbird1010:20180515022139j:plain

こちらはドミニカ教会。
 
どちらもかなり大きい。そういえば刑務所のところにも教会があった。小さな町の、この小さな旧市街エリアに、立派な大聖堂があるだけではなく、こんなに沢山の教会があるとは。スロヴァキア人はなかなか信心深い人々なのかもしれない。
 
先程はミサ中であまりじっくり見れなかったし、写真もほとんど撮れなかったので再度聖エリザベス大聖堂へ行ったが、2枚めを撮ろうとしたところでおじさんがやってきて止められた。なんて言っているかわからない。ただなんか怒ってる気がする。何故だろう、入り口にはフラッシュ禁止とはなっていたけど、撮影禁止ではなかったはず。でも信者の人が怒って駄目というのだ、まぁ無理矢理撮ることはない。素直に出ていった。それにしても何故教会とかで写真を撮っちゃ駄目なんだろう。どちらかと言えば明らかにリスペクトの意味であるのに。お寺や神社で写真禁止って所はないんじゃないか…わからないけど。

f:id:mockenbird1010:20180515022056j:plain

唯一撮ったのはステンドグラス
 
 

ミクラーシュ刑務所

f:id:mockenbird1010:20180515022250j:plain

刑務所だけではなくて、偉人の博物館も併設しているよう

 

さて、地図で日曜は18時まで開いてることを知ったので、再度刑務所にやってきた。入り口が刑務所の本体と別のところにあった。しかもちょっとわかり辛い。でも空いててよかった。2ユーロでチケットを買って(やす…)中を見学しに行った。

f:id:mockenbird1010:20180515022205j:plain

刑務所として使われていた際の囚人の爪痕

f:id:mockenbird1010:20180515022224j:plain

手錠

f:id:mockenbird1010:20180515022234j:plain

地下室の様子

f:id:mockenbird1010:20180515022242j:plain

隠し扉の跡らしい


建物は2階、地上階、地下室の牢屋となっていた。上の方は展示品が主だったが、下にいくほどに生々しく当日の刑務所の様子が展示されていた。拷問や処刑の説明もあった。なかなかに恐ろしいことをする…。特に壁に削られたメッセージなんか、ゾッとしてしまう。どれだけの無念や怨念がこの部屋に詰まっているんだろうな。

 
刑務所を出て疲れたので、何か飲みながら充電できる店を探してたけど、中心で良さそうな場所がなかったので、駅の近くのマックに入ってもう休むことにした。
 
 

列車でオストラバへ

f:id:mockenbird1010:20180515022321j:plain

21時すぎ発の夜行列車でオストラバへと向かう。問題なのは到着が深夜2時半なので、なんとしても列車の中で寝て休まなくてはいけないこと。でも宿代浮くし時間も出来るからやっぱり夜行は好き。
 
しかもラッキーなことにスタンダード席でとった列車がかなり空いていて、6人のコンパートメントを一人で独占した。途中でお婆ちゃんが乗ってきたけど。あとサービスドリンクで紅茶を頼んだらなんとミントティー出てきた。モロッコ以来ミントティー大好きだ。regiogetも大好きだ。
 
 

まとめ

東スロヴァキアの中心地コシツェ、想像を遥かに超えて素敵な街だった。緑が多くて活気がある小さな町。そんなところをのんびり歩くのが好きな人にはかなりおすすめ。
 
本当はプレショフと東の方にある世界遺産のブナの原生林にも行きたかったのだけど、まぁこのくらいがちょうどいい。
 
スロヴァキア、タトラ山やポプラドも含め、想像以上の満足度でした。初夏に行くと最高だね。